令和4年2月市会予算特別委員会市長総括質疑:宇佐美賢一

2022年7月21日  
    委員(宇佐美賢一)

 
 

    よろしくお願いいたします。
     まず,私,最初に財政運営の考え方についてお尋ねしたいと思います。
     今日も,市長も答弁の中でおっしゃっていましたけど,今の京都市の財政,昭和の時代から収支がずっと合っていなかったと。私もこの場で何回も言うてますけれども,ざっと言うたら毎年100億円ずっとずれている状態が常態化していると。それが今まで来て,このコロナに至って,いよいよもうにっちもさっちもいかなくなったと,こういう風な状態やと私は思っております。
     今回,令和3年度の補正予算でも,187億円は借金返済に充てることができて,財政的な危機は一旦うまいこと行ったというような発言をされていたけれども,これ,私,すごい深刻やなと思うのは,いざというときに動けない京都市だということを自ら露呈してんのと一緒なんですよね。やはり今までずっと長年続いてきたこの収支不均衡と言うか,はっきり言うと,ずさんな市政運営です。これは私,門川市長が悪いという意味ではありません。これは昭和の時代からの様々な投資案件であるとか,計画のずさんさ,これが招いてきたことで,もちろん色々と改革にまい進されてきたということは,これは私もいろんな場で,そうだなということは一定評価しているところなんですけれども,ただ,やはり今後どうしていくのかというところが市民の一番の関心事やと思うんです。
     今回も財政健全化をするための計画を作りましたということ,私も審議させていただいたわけですが,結局今までもそれは,計画を作ってやってきたというのは,これ,今までもずっとそうなんですよ。でも,そうだけれども,結局時間がたてばたつほど,もう訳が分からんようになってしまって,結局また今回もこんな状態になってしまって,同じことの繰返しになっていると,私はそういう風に思うんです。
     ですから,やはり門川市長,この際,やはり今までとは違うということをしっかり市民の方にも,また,庁内にも発信するためにも,やはりその条例みたいな形で,今後の財政運営についての考え方,思想,ここをしっかりとやっぱり新たに作るべきなんじゃないのかと,示すべきなんじゃないのかということを思うんです。
     我々日本維新の会としては,会派結成以来,財政規律条例というものについて,これは私たちの例ですけれども,そういったものを作るべきなんじゃないのかと。今回の令和4年度の予算要望でも,例えば今回のコロナのときのような緊急事態に備えた財政確保の義務化など,独自の基準の制定を含む,将来世代に負担を先送りしない財政運営を明記した,そういう財政規律条例を制定する,こういうことを要望として申し上げております。
     やはりそうしていかないと,時間がたって,担当が替わって,人が替わって,そうしたときに,結局あのときに決めたこと,あのときの思い,市民にお願いしたこと,それが続かない。どっかで希薄化してしまう。私はやっぱ,そういう風に今後なってしまうんじゃないかと。だって,昭和の初め,すいません。昭和の時代からずっと続いてきているんですよ,京都市は。だからこそ,やはり今回新たにそういう取組をやってもらいたいという風に思うんですけど,いかがでしょうか。
      副市長(鈴木章一郎)

     

       条例に関して,委員に御指摘をいただいております,持続可能な財政を作っていこうという大きな思いというのは一緒でありますが,ただ,アプローチや処方箋というのは異なるものではございますけれども,京都市におきましても,行財政改革計画を位置付けていく条例を作ることを検討したいということで代表質疑でも市長から申し上げているところでございます。
      委員(宇佐美賢一)

     

       そのときに,やはり数字をどうするこうするというのじゃなくて,やっぱり思想ですよ。どういう財政を心掛けていくのか。やはりそこは,収支を均衡させること,将来世代の負担の先送りをしないこと,このことをきちっとやっぱり書いたもの,これ,やっぱり作っていただきたいし,是非今後検討していただきたいなという風に思いますので,改めて要望しておきます。
       時間もあれなので,次に移ります。
       二つ目に,今回,子ども若者はぐくみ局長の逮捕に関連して,やはり事業所への本市の監査の在り方というのは,これ,問われていると思いますし,問われてくると思います。
       私としては,やはり局内だけでとどまっているんではなくて,やはり一定程度重要な案件,ちょっと厳しそうな案件,そういったことについては,監査の適切性について,全局にわたってチェック体制を作るべきじゃないかなということを今日提案させていただきたいと思います。
       例えば保健福祉局の案件で度々改善勧告が出されている,左京区で障害者福祉施設を運営している社会福祉法人に関して,本市で適正な運営に向けて継続的に指導されているということはお伺いしているんですけれども,やはり時間が掛かりすぎている。間もなく刑法上の特別背任の時効にもなるんじゃないかという風に私は予測しているんですけれども,こういった時効の期日なども全庁で意識して対応されているのかどうなのか,その点についても含めて,今後のチェック体制の在り方,取組の仕方,これ,いかがでしょうか。
      副市長(岡田憲和)

     

       事業所等に入る場合,法人等に入る場合の監査ですけれども,やはりそれぞれの法律があり,制度があり,すなわち法令に基づいて,原則は所管課,所管局が,要はそういったことを熟知したうえできっちりと監査に入る,これが大原則でありますし,まずそれがしっかりとできていないことには監査の実効性というのは伴わないということをまず考えております。
       それが当然それぞれの所管課,局でやられるべきもんなんですけれども,何か大きなトラブルがあったときとか問題があったとき,それは今後も,これまでもそうなんですけど,基本的には報告を受けて,それに基づいて,ときとしては方策を検討する,あるいは報告を受けて指示を出すということが必要になると思います。
       今回の件,まだつぶさに詳細が明らかになっているわけではありませんけれども,その調査の過程で,そういった観点も含めて,きっちりと精査をいたしまして,全庁的に監査はどうあるべきかと,いかにそれぞれの所管課,局できっちりやれる仕組みを作るかということについても併せて検討したいと考えています。
      委員(宇佐美賢一)

     

       分かりました。
       やはり事業所の立場でどういう風に対応していくのかということと,所管官庁がどうあるべきかと考えることというのは必ずしも一致しないんですよ。ですからこそ,やはり制度の社会的使命を考えたときに,所管庁としてどういう風に指導していくのか,どういう行動を取っていくのか,これ,非常にやっぱり大事なことだと思うので,今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
       次に移ります。
       文化芸術の関係で,少し市民の方からも御意見があったので,ちょっと一つ取り上げさせてもらいたいんですけれども,今,文化を基軸としたまちづくりということで市長,おっしゃっていただいているわけですけれども,そういったいろんなまちづくりの身近なところにアートをいかしていくということも是非お願いできたらなという風に思います。
       今までも適宜やっていただいているとは思うんですけれども,例えば身近なとこで言ったら,公園を,ペンキが剥げているね,補修しましょうというときに,業者さんに発注して,既定の色を塗るのだけではなくて,やっぱりそういったところにアーティストを入れて,地元の子供たち,地域の人たちが活性化するような,そういう風な,少し文化というものを取り入れたまちづくりの取組,子供たちにも知っていただく,感じてもらう,そういったことも,私,できるんじゃないかなという風に思うんです。
       なかなかちょっと今までハード面のところって結構もう決まり切った形でやっていることが多いかなという意識はあるんですけれども,そういったことについても今後考えていただきたいなという風に思うんですが,局横断した話になるので,今日ここで言わせてもらうんですけど,いかがでしょうか。
      副市長(吉田良比呂)

     

       委員の御提案,面白い提案だという風には思っております。これまでから,例えば錦市場のシャッターで,若冲のシャッターアートなど,産業観光局と文化市民局の方が連携をして取り組んできたというようなこともございますし,それから,若手芸術家の移住政策,それから,発表の場作り事業というような形での事業でHAPS等が参画をして行っている事業等もございます。
       公園ということでございますと,ハード局の建設局,それから,例えば健康遊具等の話もこれまでありましたけども,ソフトの保健福祉局,そこが,文化市民局ということも入って,そういったいろんな所が重なり合って,魅力ある公園造り等にも取り組んでまいりたいという風には思っています。
      委員(宇佐美賢一)

     

       以前に防災のところでアートを入れてというのが,私も体験させてもらって非常に良かったなと。やっぱりちょっと違うんですよね。面白さと言うか,関心がね。
       そういう意味では,そういうハード整備に関しても,そういった取組って私は折角今,文化をという話になってきて,若い人も含めて京都に来てもらおうとしているわけですから,やっぱりまちづくりにもっと大胆に入ってもらうということも是非考えてもらいたいと思いますので,よろしくお願いいたします。
       次に,消防団の関係です。
       我々日本維新の会としては,例えば器具庫については100パーセント公費負担をするべきじゃないかということでずっと提案しているところなんですけれども,というのは,やはりどうしても器具庫を換えなあかんと,補修するときに,一定地元でお金を用意せなあかんのですね。それは結局寄付に頼らざるを得ないという状態がありまして,やはり地域が少しやっぱりコミュニティの力がなくなってきていたりとか,場所によっては人もそんなに多くなくてとか,そういうことから100パーセント公費負担ということを求めておったところです。
       ただ,今回補助率をアップしていただくという方向で提案いただいているので,一定前進かなと思うけれども,ただ,やはり寄付をどういう風にして地元で集めていくのかというのは,これ,やっぱり課題として残っていくんです。
       そういったときに,私,これも市民の方からの御意見もあって今日も言わせてもらうんだけれども,例えば今ネーミングライツとか,ふるさと納税とか,行政が色々と寄付を集めようというそういう取組をやっているじゃないですか。それをやっぱり消防団の御寄付いただくことにも参考にしながらやっていけないのかなと。
       例えば一案ですけど,消防団応援基金みたいなのを作って,地域とか企業が積極的に地元の消防団を応援しやすいような,そういう風な仕組みを京都市が作って提案していく。その中で消防団を活性化させていく。いろんなそういう費用面の負担を減らしていく。そういうことが大事なんじゃないかなという風に思います。
       是非そういった取組を京都市が率先して提案していく,お願いしたいなと思うんですが,いかがかなと思います。
       それと,まとめて行きます。一方で,消防団における寄付金の取扱いについて,法的な疑義が生じるようなことがあっては,これはあかんと思うんです。ですから,もしそういうことがあるおそれがあるんだったら,文書で,消防団へ一報通知していく。そんな中で,やはりみんながいろんなことに憂いなく,元気に活発に活動していく消防団作りを京都市として応援してもらいたいなという風に思うんですけど,いかがでしょうか。
      副市長(鈴木章一郎)

     
     

      消防団に対する寄付,これ,大変ありがたいものでありますので,いただく側も,また,出していただく側も気持ち良くということはそのとおりかと思います。
       一方で,基金を作ってはどうかという御提案でありますが,これはもう御案内のとおりでありますけども,消防団,あるいは分団の活動,また,どんな寄付をいただくのかと,あるいは,その額については,これはもう本当に地区によって様々であろうかという風に思います。なので,例えば全市内の分を一つの基金にして,それを例えば配分するというようなことというのは,現実的にそれが望ましいかと言うと,消防法規が求めるということでもないですし,また,地域の実情に照らして妥当なのかなというところは思っております。
       そのうえでなんですが,法的な疑義がないようにというところで,これは横浜で訴訟があったということにも絡んでのことかと思いますけれども,我々からしますと,まず,消防団の施設の整備に要する経費というのを分団等が地元からお集めになる,この負担金について寄付を募るということは消防法規上問題がないという風に考えております。
       その他の活動との関係で言いますと,先ほどの施設整備費を含めまして,京都市から直接交付する資金を扱う会計口座と,その他の使途にお使いになる口座,これは明確に区分するようにということでこれまでもお願いをしておりますし,改めて周知をしていきたいと考えてございます。
       また,適切かつ円滑な寄付の在り方について引き続き研究をしていきたいと考えております。
      委員(宇佐美賢一)

     
     

      是非消防団を応援する立場で私も今日申し上げておりますし,やっぱり苦労されているんですよ,各団が。だから,やっぱりそこの手助けになるような仕組みとか広報とか,こういうやり方がありますよ,いいですよ,京都市が,市長が率先して募っていただけるように応援してほしいということを言っていただけるように,是非今後とも色々と研究してもらいたいという風に思いますので,よろしくお願いいたします。
       あと,もう1点なんですけれども,これ,ちょっと私も色々トラブルの現場に立ち会って,ちょっと今日申し上げるんですけど,私,今,地元,左京区なわけですけれども,左京区の北部の方,例えば私,松ケ崎,修学院,岩倉,そういったとこから北の方というのは,雨水幹線というのを基本的には用水路が担っているんですよね。もちろん新しく開発されたとこは別なんですけども,基本的には小河川であるとか用水が雨水を全部飲んでいくという風な形になっていますと。ところが今,田畑が開発されてきて,結局流れ込んでくる雨水の量が増えてくるということから,あふれるであるとか,やっぱりそういったトラブルが出てきているというのは事実やと思うんです。
       ところが,一方で,じゃ,その河川の管理は,じゃ,誰がやるんだというところが,私,やっぱり今ちょっと曖昧になっているんじゃないかなという風に思うんです。例えば地元の水利組合さん,建設局,産業観光局,はたまた上下水道局,いろんな所が絡んでいると思うんですけれども,やっぱり一つそこはしっかり整理してもらいたいなというのと,例えば何かここ詰まってきています,ここのとこに土砂が堆積していますといったときに,いや,地元の水利組合さん,申請してもらったら補助金出しますよみたいな話になってしまうと,それ,災害防除の観点で言ったらどうなのかと。一方で,雨水幹線しかない所は,これ,当然京都市がやるわけじゃないですか。
       やっぱりそういう意味で,日頃の手入れというのは別にしても,例えば水路の詰まりとか危険除去とか,オーバーフローしたときの,じゃ,土砂をどうしていくのかとかいうところは,一定やはり本市が責任を持って対処していく。たらい回しにしない。地元負担を求めていくようなことで言っていかない。そこは考え方をちょっと今回改めて,しっかり体制作りをしてほしいという風に思うんですけれども,その辺,いかがでしょう。
      副市長(岡田憲和)

     
     

      水路等のまず所管ですけども,河川法の適用,また準用を受ける本市の管理の河川は,これ,建設局が所管でありますし,河川法の適用や準用を受けない水路等,これは平成17年に地方分権一括法によって国から譲与されていますので,本市では条例を作って,その機能とか用途で,建設局,上下水道局,産業観光局の3局で分担をしています。
       ただ,私どもからすれば,財産の管理と機能の管理,このように明確に所管が分かれているので,はっきりしているというつもりなんですが,市民の方から見れば,利用される方から見れば,そんなことは分からないと。要は現実どこに言うてったらいいねんやということもありますので,まず,我々では,24時間365日,いつでも各所管の部署,あるいは委託事業者に通報していただくと,それを受けるようにしています。どこに来てもすぐに共有をして,じゃ,我々の整理の中ではどこが対応すべきかということをやるということをやっていますので,そういったことはこれからもきっちりと徹底をしていきたいと思います。
       そして,農業用水路というときに,実際は農家の皆さんが一定の日常の管理をされていると。ところが,災害に近いような形で一気に埋まったとき,これもやらんなんのかというようなとこ。そこはやっぱり我々の部署3局がすぐに連携をして,現場を見に行って確認をするとか,そういう中で,どういう整理をするかということを考えていく必要がありますので,そういった手法についても更に徹底をしていきたいという風に考えています。
      委員(宇佐美賢一)

     
     

      是非お願いしたいと思います。
       やっぱり地元の方,皆さん結構,本当,真面目に。真面目という言い方は変やな。真摯に考えていただいているので,これ,ずっとやらなあかんのちゃうかと思って,すごい心配されていると思うんです。ただ,やっぱりそこは一定公的な設備だということで,しっかり京都市やっていきますし,電話してもらったらちゃんと対応しますよという一言があると大分違うと思うんですよ。
       特に本当に今都市開発が進んできて,水路の断面積も,これ,足りていません,私の感覚では。それを広げるのも今後課題と私は思いますし,そこはまた今後しっかり研究していただきたいと思うし,また取り上げていきたいなという風に思います。
       最後,少し時間がありますので,ちょっと3点ほど要望だけさせていただきます。
       まず一つ目なんですけれども,先日来,左京区において,白川の,大変大雨が降って,大量の砂が流れてくると,あふれ出すということが起こっています。砂防ダムとかえん堤も,私,見に行かせていただきましたけども,満杯になっています。
       ただ,これ,府と市の関係性があると思うんですけれども,私,これ,思うのが,やっぱり長年管理されていなかったというのは,これ,事実としてあると思います。やはり川砂を採取することはずっと禁止されているわけなんですよね。それについてもやはり府と市と一体で協議して,そういったところも,川砂を採っていいよと,その代わりこういう風なやり方をしてよとかいう形で,日頃からそのメンテナンスも兼ねてしっかりと掘削を行っていくような仕組み作り,これを是非適正管理として,砂防ダム,えん堤,やっていただきたいなと,研究していただきたいし,話合いを進めていただきたいなという風に思いますので,お願いします。
       それとあと,あと2点あるんですけれども,私の地元,松ケ崎で,かんぽ生命さんの京都サービスセンターというのがありました。実際もう今は手放されているようです。非常に閑静な住宅地のど真ん中に1万4,000平米という大きな場所が今後開発されるということになるようです。左京区役所の隣です。地元の方,本当に今心配されております。
       京都にはまちづくり条例というものがあるわけで,これ,京都市がしっかりと,地域の住民にとってもメリットのある開発になるように,あらかじめしっかり業者に対してアドバイスと言うか,指導と言うか,やっていただきたいと思います。本当に周りの方,今までの閑静な住宅地がどうなるんやろうということで不安に思っていらっしゃいますので,そこはやはり行政が条例の趣旨に基づいて,しっかり間に立ってやっていただきたいという風に思います。
       それとあと,三つ目,これも土砂災害特別警戒区域にある学校設備に関して,これはもう以前から言うてるんですけれども,特にハード面での対策というのは特に採られてないようです。これについてもやはり地元,心配していますので,これも継続して頑張って考えていただきたいと思いますので,お願いいたします。
       以上です。