平成31年2月市会予算特別委員会市長総括質疑:菅谷 浩平

2020年6月15日  
    平成31年2月市会予算特別委員会市長総括質疑:菅谷 浩平
    ◆委員(菅谷浩平) 
     よろしくお願いします。
     私からは,まず第1分科会局別質疑で質問させていただいた内容について市長あるいは副市長に対して質問させていただきたいという風に思うんですけれども,まず公有財産とはそもそも誰のものなのか,お答えをいただきたいという風に思うんですけども,京都市役所なり市役所の庁舎なり京都市が持つ全ての公有財産ですね。これはどなたのものでしょうか。
    ◎副市長(植村哲) 
     当然これは法律上は例えば市役所のものであれば市有地ということになりますが,地方公共団体という立場であれば,それは市民のために使われるべきものであり,そうした使われ方をきちんと管理運営していくということが本旨であると,このように考えております。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     すいません,初歩的な質問で。公務員のプロフェッショナルの皆さんに聞くような質問じゃなかったかもしれませんけれども,まさしく京都市民のためのものである公有財産だという風に僕も思っています。この4年間,私なりにこの京都市が抱える財政,少しでも寄与ができるようにということで,色々提案をさせていただいたつもりです。議員の1年目であれば,交通局の市バス地下鉄交通広告というものに対して,これはもっと交通広告費を稼げるんじゃないかと,これが市の財政に寄与するんじゃないかというような提案もさせていただきましたし,例えば市議団としても,円山公園の条例の改正のときには,そこに使用される便益施設,これは使用料が極端に他の民有地と比べても使用料が低いということで,これは適正化をするべきだということを提案させていただきました。これは全て皆さんと一緒で,京都市の財政,少しでもこれが税収が増えるようにということで提案をさせていただきました。ほとんど現時点では我々の提案というのは提案にとどまっていて,結果としてこれが財政に寄与しているところというのは少ないかもしれませんが,そのスタンスでこの4年間質問をさせていただきました。これは二宮尊徳の言葉で,入りを量りて出ずるを制すという言葉があるみたいです。僕はあんまり勉強不足で知りませんけれども,要は収入をいかに増やして支出を抑えるかということで,これは歴史がずっと連綿と続いてきた中でも基本的な考えですし,僕もそのとおりだという風に思うんです。
     今回の局別質疑で一つ質問をさせていただいたのが京都市役所における自動販売機,これがどういう状況かということを質問させていただきました。まかり間違っても京都市役所の自動販売機だけを捉まえて,これの改善を求めるわけではありません。これは総括ということで,京都市役所が保有する公有財産全てに関してどういう考え方ということを最終的には聞きたいという風に思いますので。まず,この自動販売機なんですけども,頂いた資料,局別質疑で資料要求をしたところ,本庁舎と北庁舎それぞれ民間に2台ずつ公募で自動販売機を置いていただいてます。もちろん本市がお金を徴収する形で。金額にしてアサヒ飲料さんが本庁舎と北庁舎1台ずつ,合計で471万3,000円です。そしてコカコーラボトラーズジャパンさん,これも本庁舎と北庁舎1台ずつで445万3,000円です。そこで,公募以外,実は京都市役所の庁舎には,アサヒさんとコカコーラ以外で,公募以外という手法を採って自動販売機を置いてますよね。この実態を教えていただけますでしょうか。
    ◎副市長(植村哲) 
     公募のものは今御紹介いただいたとおりでございます。公募以外のものにつきましては,北庁舎に一つございまして,これの本市徴収額が1万6,718円,本庁舎にあるもの,これが8,358円というような状況になっております。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     聞いていただいたとおり,もう一度言います。アサヒ飲料さんが471万3,000円,コカコーラさんが445万3,000円で,今お答えいただいたものが京都パープルサンガさん1台,これ1万6,718円,上下水道局の1台で8,358円です。改めて聞きますけれども,公有財産というのは,京都市民のためのものであるという理解でよろしいですよね。じゃあ,何でこういった特殊な形で2台が市役所の本庁舎あるいは北庁舎に置かれているのか,その理由を御説明いただけますでしょうか。
    ◎副市長(植村哲) 
     今その自動販売機の件でお話をさせていただいてます。平成20年度から,これは基本的には自動販売機など一定の利益目的が認められるものについては,相手方を公募により選定をするという一つの大きな方針を立ててやっております。そういう意味で,平成29年度全市で総数約400台あるわけですが,ほぼ半数の部分,これが公募によっているということです。じゃ,残りの部分の非公募というのはどういうことなのかということでございますが,これはいわゆる公共性の高いもの,あるいは政策判断を伴うものなどについて指定管理を行っている場合などですが,独自に設置しているものということになっておりまして,この20年度の考え方からは現段階では外れているというものになります。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     もう少し詳しく御説明いただきたいんですけども,例えば京都市役所の公有財産規則の多分第18条に,市長が特別に認めるときはという文言があるかという風に思うんですけれども,じゃあ,特別に認めると,その理由は何かということをもう一度改めて御説明いただけますでしょうか。今の御説明だとちょっとよく分からなかったので,もう一度お願いします。
    ◎副市長(植村哲) 
     例えば今ちょっと御紹介いたしました上下水道局でございますが,これは疏水物語を取り扱っているものでございます。そういう意味で,この水についての本市の取扱いの考え方,こうしたものに鑑みた場合に,この部分については公募以外の形で低廉な徴収額で対応させていただいてるということでございます。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     何回聞いてもよく分からないんですけども,一番大事なのはやっぱり最初に聞いた論点だと思うんですよ。今の話を聞いて,じゃあ,市民の方が,京都市が行ってる行政,これは公有財産を本当にうまく市民の代わりに活用してくれてるのかということを考えると,今の御説明では到底理解できないと言うか納得できないという風に僕は思います。もちろん自動販売機を同じように置けというわけではないです。ただ,こんな同じ内容のものが使用料として200倍違うという状況がまだまだ残ってる。これは京都市庁舎だけしか僕は気付きませんでしたけれども,今御説明あったとおり自動販売機,半数はそういう特殊な契約形態を採っておられるということなので,自動販売機もそうですし,例えば市の公有財産である未利用地,これはもうほかの委員も言われてますけれども,まだまだやっぱり早急に活用を検討して決めていっていただきたいですし,こういうところは改善を求めていきたいという風に思いますが,いかがでしょうか。
    ◎副市長(植村哲) 
     まず,例えば自動販売機,自動販売機だけではない部分もあるんですけれども,公の施設などで置かれているものに対しての使用料の設定をどうするかという話については,例えば関係する福祉団体との関係で非常に低廉な価格にしている場合でありますとか,幾つかいろんな考え方もございます。それが今の政策的な目的でありますとか公共性が高いという部分の個々具体の説明にはなってくるわけでございます。当然そうした個々の状況も踏まえつつ,一方で当然その管理の仕方などの工夫の世界がございますので,そうした中で,もしこれがより競争性の高い入札になじむものだということであれば,そういう方向性に転換していくという検証,これは重要な視点であろうという風には思っております。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     是非その考えを大切にしていただきたいという風に思います。例えば,先ほど申し上げた京都パープルサンガさんの自動販売機は,北庁舎の,これは寺町通沿いの近くにある1台だけぽつんとある自動販売機で,これに関しては上下水道局の疏水物語の自動販売機と違って競合他社もいないわけで,これは経済的にも今おっしゃられたような考えで合致すると思いますので,考えていただきたいという風に思います。
     1点,この京都パープルサンガさんなんですけれども,外形的公正性という言葉をちょっと使わせてもらうと,例えば市長はこのパープルサンガさんの顧問をされております。これは別にどうこう言うわけではないですけれども,外形的公正性の観点から申し上げても,やっぱり市長が強く関与している組織に格安で使用許可を認めるということが,果たしてこれは公有財産の正しい活用なのかというところで疑義を生じてしまう可能性もあるかと思いますけれども,それはいかがですか。
    ◎市長(門川大作) 
     京都パープルサンガは,議会でも今まで議論してもうてますけども,京都のプロのサッカーチームとして,京都市としても,京都が今ホームタウンであり,応援しております。したがいまして,この自動販売機を,応援する意味からも競争入札でなしに設置していることについて,私は一切の問題はないと,このように考えております。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     それは局別質疑でも同じような答弁がありまして,京都パープルサンガを応援する気持ちというのは,ここにいる議員も含めてみんな同じだという風に思ってます。ただ,どちらを天びんに掛けたときに,京都パープルサンガを応援するということと,公有財産である役所の一部を有効に活用するか,これはどっちを天びんに掛けるかというのは市長が御判断をいただきたいという風に思いますので,そこは問題ないということですけれども,先ほどの経済的な観点からも含めて,是非,これは京都市庁舎の北庁舎の自動販売機だけを捉まえて言ってるんではなくて,全体的なこととしてもう少し改善を求めておきたいという風に思います。
     もう1点の質問が第3分科会の局別質疑に関わる質問なんですけれども,僕は4年間議員をやらせていただいて,反省点として,1問目の質問にも通ずるところがあるんですけども,あんまりわくわくするような質問と言うか,京都市の財政のことを非常に僕は危惧してこの政治の世界に入った経緯もありまして,こういった細かいところをつつくような質問が多かったというところは反省しておるんですけれども,今回最後ちょっと机上の空論みたいな質問になってしまうかもしれないのでこれは要望にとどめさせていただこうという風に思うんですけれども,京都市内に世界的な国際イベントの誘致ができないものかなと。今既にやっていただいてますけれども,もっと大きなビッグイベント。これは何がいいかなという風に考えたんですけども,一つの提案としてフォーミュラEというものを提案させていただきたいと思ってます。車好きの方はよく御存じかと思うんですけれども,電動自転車のF1です。これを京都市内で開催誘致ができないかという風に思っております。これは一つの提案です。もしこれが駄目であっても,国際的なイベントを誘致して京都を元気にしてほしいという要望だと思って聞いてください。
     このフォーミュラEを僕が提案する理由は幾つかあって,一つはやっぱり環境都市であるということ。電動自転車ですからガソリンを一切使いませんので,このフォーミュラEを京都市で開催するという目的,理念は十分あるかなという風に思っております。じゃ,公道でそんなレーシングカーを走らせていいものかということに関しては,今どうやら国会の方で公道のレーシングカーを走らせてもいいような法案がまた提案をされるような動きもあるみたいです。なので法律面のことに関しても,これは恐らくクリアをしていくだろうという風に思っております。実は来年度の予算で東京都が1,000万円の調査費を計上して,フォーミュラEの誘致に動き出そうとしています。ですから,今京都市というのは恐らくそういった動きはないかという風に思うんですけれども,是非ともこの世界的なイベントとして僕はフォーミュラEを推しますけれども,誘致に向けた動きを採っていただけないかなという風に思ってます。これは本当に提案の段階なのでお答えが難しいかもしれませんが,御所見をお聞かせいただければという風に思います。
    ◎副市長(岡田憲和) 
     まず私どうしても公有財産の活用ということを申し上げたいんですけども,公有財産,市民のために活用するというのは当然の視点だと思ってます。そのときに活用って色々ありまして,例えば今の自動販売機もそうなんですけど,土地なんかもそうなんですけど,金銭に換算をして,できるだけ多くの金銭として受け取るという,そういう活用の仕方と,京都市は様々な政策を,福祉から観光から文化から政策を執ってますので,その政策を公有財産を使って,金銭としては上がってこないけれども,政策を前に進めるという判断もあると思うんです。ですから時としては公有財産を減免をしてでも貸し付けて,その政策を推進しようと。これが場合によってはある活動をされてる所の補助金という形になるときもありますし,財産の活用,有効活用というのはいろんなやり方がありますので,公有財産も必ずお金の多寡でということではないと。それを総合的に判断するのが執行機関であり,御審議いただくのが市会だという風に私どもは考えてます。
     それと,今のイベントの関係ですけども,これはイベントと関連で言えば国際会議の有名なものということもそうなんだと思うんですけれども,おかげさまで京都の今の都市格でありますとか文化でありますとか様々な魅力がありまして,例えばワールドカップの抽選会という風なことも門外不出と言われてたんですけど,京都で開催をしていただきましたし,あるいは,これは国際会議ですけど,この9月にありますICOMなんかも日本で初めてですし,コングレス,これは50年ぶりですけど,是非京都でやりたいということで,京都で開催していただけると,こういう様々な成果が出てきております。これは京都市総力を挙げて取り組んできた成果だと思ってますので,視点としては全く私も同感であります。あとはそのときに,例えば市民生活との調和でありますとか,費用負担がどうなるか,あるいはそのイベントなり会議をやるときの会場の規模とか交通規制がどうなるかと,そういった観点での検討が要ると思ってますし,市民の方に受け入れられるようなイベントであれば,これからも積極的に誘致をしていきたいと考えてます。
    ◆委員(菅谷浩平) 
     分かりました。先に国際イベントの方を御回答いただきましたので,そちらをさせていただきたいという風に思うんですけども,何もけちを付けるわけじゃないんですけれども,ICOMが初であったりとか,これは高く評価をしてますし,すごいことだなという風に思ってます。ただ,一方で,やっぱり市民の方からすると,じゃ,ICOMは何だというところで,これは僕の力不足もあるんですけれども,もっと京都市内がわくわくする,先ほども述べたところに尽きるんですけれども,そういうイベントをちょっと役所の皆さんも意識をしていただきたいという風に思うんですよ。僕は大阪に本部を置く政党なので,例えばカジノであったりとか万博,これは大阪が誘致をしましたけれども,実は大阪もF1を誘致したいという風に思ってるんですけども,じゃあ,指をくわえてF1をどうぞどうぞ大阪にとか,あるいは東京に,あるいは横浜にという,ここら辺が誘致先として挙がってますけれども,そこに負けるような京都市ではないという風に思っていて,今少し後れを取ってるかもしれませんけれども,是非誘致をしていただきたいと,誘致活動,一つの案としてですけれども,考えていただきたいという風に思っております。
     あと最後,行政財産の公有財産の話がありましたけれども,お金の多寡ではないのはもちろん分かってます。ただ,今の京都市の財政がどうかというのは皆さんには釈迦に説法なので,これを少しでも極力お金に換算して,もうけられると言ったら言葉悪いですけれども,お金に換えられるものは換えられるべきではないかなという風に思ってます。これは上杉鷹山という,僕は歴史余り詳しくないですけども,歴史上の人物で,上杉藩の財政を立て直したすごい偉人がいて,この人が何をしたかというと,壊れそうな上杉藩を人件費から何かから見直しをして立て直したという人がいて,この人が残した偉人の言葉で,ちりも積もれば山となるという言葉があって,公有財産のこういったところ,小さいところを僕は言ってるかもしれませんけれども,こういったところから少し少し積み重なって,やっぱりこの京都市の財政に寄与するようなことをしていただきたいという風に思ってるんです。僕一人の一議員では,これは提案をして実行してもらうというものすごいプロセスが多くて非常に厳しいですけれども,役所の皆さんがそういう考えの下に動いてくだされば,これはすぐに財政の改善度というのは劇的に上がるという風に僕は思ってるんです。だから意識の改革でこれは何とでもなると思ってますので,皆さんは自動販売機の小さいことを一議員が言ってるという風に思ってるかもしれませんけれども,そうではなくて,今京都市の持ってる公有財産を,ちょっとでも無駄を少しずつ見直して,これをちりが積もって山となって,京都市が抱えている財政問題を解決する。ほかの方策もありますよ,もちろん。でも,それも一つの方策として是非考えていただきたいという風に思いますので,どうかそこら辺を役所全体で考えていっていただければという風に思いますので,どうかよろしくお願いいたします。
     終わります。